まちだアイ・ステートメントとは

町田市では、2015年から、住民や地元企業の自発的な働きかけにより、認知症フレンドリーなまちづくりに向けた活動がスタートしています。

 

今後は、町田市内のもっと多くの行政機関、企業や民間団体、住民を巻きこみ、認知症を身近に感じてもらう、認知症になっても安心して暮らせるまちを作っていくことを目指しています。

町田市では、認知症に関心をもつ人々が集まり、現在認知症である「私」、これから認知症になりうる「私」にとって、町田市がどのような地域であってほしいのか、目指すべき地域のあり方を16の文章にまとめ、活動のビジョンとしています。

「まちだアイ・ステートメント」は認知症の人をはじめ、認知症に関わる活動に参加する家族、医療福祉関係者、行政、民間企業、NPO、研究者など多くの市民の話し合いによって作られました。

  1. 私は、早期に診断を受け、その後の治療や暮らしについて、主体的に考えられる。
  2. 私は、必要な支援の選択肢を幅広く持ち、自分に合った支援を選べる。
  3. 私は、望まない形で、病院・介護施設などに入れられることはない。望む場所で、尊厳と敬意をもって安らかな死を迎えることができる。
  4. 私は、私の言葉に耳を傾け、ともに考えてくれる医師がいる。
  5. 私は、家族に自分の気持ちを伝えることができ、家族に受け入れられている。
  6. 私の介護者は、その役割が尊重され、介護者のための適切な支援を受けている。
  7. 私は、素でいられる居場所と仲間を持っており、一緒に時間を楽しんだり、自分が困っていることを話せる。
  8. 私は、趣味や長年の習慣を続けている。
  9. 私は、仕事や地域の活動を通じて、やりたいことにチャレンジし、地域や社会に貢献している。
  10. 私は、認知症について、地域の中で自然に学ぶ機会を持っている。
  11. 私は、経済的な支援に関する情報を持っており、経済面で生活の見通しが立っている。
  12. 私は、地域や自治体に対して、自分の体験を語ったり、地域への提言をする機会がある。
  13. 私は、認知症であることを理由に差別や特別扱いをされない。
  14. 私は、行きたい場所に行くことができ、気兼ねなく、買い物や食事を楽しむことができる。
  15. 私は、支援が必要な時に、地域の人からさりげなく助けてもらうことができる。
  16. 私たちも、認知症の人にやさしいまちづくりの一員です。

話し合いの様子

本人、市民、市役所、研究者、医療者などが集うグループワークで話し合いが行われました。